通所型介護施設の代表的なものの一つがデイサービスです。デイサービスは、日帰り利用をする高齢者を対象とした介護施設で、入居型介護施設とは異なり、介護スタッフが夜勤勤務をする必要がないのが特徴です。また、デイサービスは日曜が休みとのところが多く、休みが不規則な介護職の中では人気の職場の一つになっています。
そんなデイサービスで働く介護士の一日は、高齢者の朝のお迎えから始まります。車で各家庭に向かい、高齢者をピックアップして施設に戻り、到着後にバイタルチェックを行います。バイタルチェックを定期的に行うことで、ちょっとした体調の変化にも気づくことができるので、利用者の健康管理には欠かせません。
それから、施設内では利用者の身体状況に応じて、介護サービスの提供を行います。デイサービスの場合は、比較的介護度の軽い高齢者が多いので、全ての行動に対してサポートする必要はありません。自分で出来ることは自分でやってもらうようにします。また、デイサービスではレクリエーション活動も行いますが、レクリエーションの内容は介護スタッフが自分たちで企画し、実施するケースがほとんどです。そのため、体操やゲームなど、介護士は趣向を凝らさなければなりませんが、高齢者が楽しんでいる姿を見て、自分の仕事にやりがいを感じるスタッフは少なくないようです。
そして、レクリエーション活動が終わると、利用者にはおやつタイムを楽しんでもらったり、好きなことをして自由時間を過ごしてもらったりして、夕方介護士が車で利用者を自宅に送り届けることになります。このようなデイサービスの仕事は、スケジュールが決まっているので、多少の慌ただしさはありますが、スムーズに仕事が進めば定時に帰ることができるので、子育て中の方や夜勤ができない介護士にはうってつけだと言えるでしょう。